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2016年10月24日月曜日

薬効消失までの時間

半減期(t1/2)の4~5 倍程度の時間が経過すれば体内に投与された薬物の薬効は消失するといわれています。なぜ4~5倍程度かというと、半減期(t1/2)の4倍の時間が経過すれば、薬物量は1/16になり、半減期(t1/2)の5倍の時間が経過すれば、薬物量は1/32になるからです。5~10%程度になれば、薬効はほとんどなくなると考えられているのです。

今回は暇だったので、薬物量が5%=1/20になるのは半減期の(t1/2)何倍の時間が経過したときかを計算してみました。

LaTeXで作成して、画像にして貼りました。

4.3倍程度で5%になるようです。

単純な計算ですが、ロキソプロフェンナトリウム錠の単回投与では、最高血中濃度到達時間Tmaxが約30分、半減期(t1/2)が約1.2時間なので、効くまでに30分ほどかかり、効果がなくなるまでは1.2×4.2=5時間程度と言うことができそうです。飲んでから薬効がなくなるまでは、Tmax+5=6時間弱ですので、6時間程度間隔をあけて服用と言えますね。薬物量が10%程度になるのはもう少し早いので添付文書の記載通り、最低でも4時間あけることになるそうです。