以前の記事の修正版。( )は統一ブランド名、一般名は一般名処方マスタの記載。
ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬) + チアジド系利尿剤
プレミネント配合錠(ロサルヒド配合錠)
ARBと利尿剤の配合剤の中で一番初めに販売された。LDとHDの2規格があり、ロサルタンカリウムの量が異なる。ヒドロクロロチアジドはどちらも12.5 mg。医薬品のパンフレットには翼の生えた虎の絵が描かれている。これは中国のことわざである「虎に翼(強い力をもつ者にさらに強い力が加わることのたとえ)」に由来する。
- 一般名
- ロサルタン50 mg・ヒドロクロロチアジド配合錠
- ロサルタン100 mg・ヒドロクロロチアジド配合錠
- 名前の由来
- 「PREMIER」(最初の、主役の)と「EMINENT」(傑出した)を合わせて「PREMINENT」。
エカード配合錠(カデチア配合錠)
LDとHDの2規格があり、カンデサルタン シレキセチルの量が異なる。ヒドロクロロチアジドはどちらも6.25 mg。
- 一般名
- カンデサルタン4 mg・ヒドロクロロチアジド配合錠
- カンデサルタン8 mg・ヒドロクロロチアジド配合錠
- 名前の由来
- Effectiv(期待した効果が得られる)のE、Candesartan(カンデサルタン)のC、And Reduced(減量した) Diuretic(利尿剤)のA、R、Dを繋げて「ECARD 」(ヒドロクロロチアジドは単剤での常用量の1/4)。
コディオ配合錠(バルヒディオ配合錠)
MDとEXの2規格があり、ヒドロクロロチアジドの量が異なる。バルサルタンはどちらも80 mg。
- 一般名
- バルサルタン・ヒドロクロロチアジド6.25 mg配合錠
- バルサルタン・ヒドロクロロチアジド12.5 mg配合錠
- 名前の由来
- Combinationの「Co」とディオバン(バルサルタンの先発医薬品)の「Dio」を合わせて「Co-Dio」。MDはmoderateの略。
ミコンビ配合錠(テルチア配合錠)
APとBPの2規格があり、テルミサルタンの量が異なる。ヒドロクロロチアジドはどちらも12.5 mg。Aは4に似ているので、APはミカルディス40 mg、Bは8に似ているので、BPはミカルディス80 mgと覚えるといいかもしれない。
- 一般名
- テルミサルタン40 mg・ヒドロクロロチアジド配合錠?(6/1時点で一般名処方マスタに記載なし)
- テルミサルタン80 mg・ヒドロクロロチアジド配合錠?(6/1時点で一般名処方マスタに記載なし)
- 名前の由来
- Micardis(ミカルディス)の「Mi」とCombination Tablets(配合錠)のコンビ「Combi」を取って、「Micombi(ミコンビ)」。
イルトラ配合錠
LDとHDの2規格があり、イルベサルタンの量が異なる。トリクロルメチアジドはどちらも1 mg。
- 一般名
- イルベサルタン100 mg・トリクロルメチアジド配合錠?(6/1時点で一般名処方マスタに記載なし)
- イルベサルタン200 mg・トリクロルメチアジド配合錠?(6/1時点で一般名処方マスタに記載なし)
- 名前の由来
- イルベタン(イルベサルタンの先発医薬品)の「イル」とフルイトラン(トリクロルメチアジドの先発医薬品)の「トラ」を合わせて「イルトラ」。
Ca拮抗薬 + ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)
エックスフォージ配合錠(アムバロ配合錠)
1規格のみ。バルサルタン 80mgとアムロジピン 5mgの合剤。
- 一般名
- バルサルタン・アムロジピン配合錠
- 名前の由来
- Extra(力強さ)の「EX」と「FORGE」(鍛造する)を合わせた造語で、バルサルタンとアムロジピンを配合した強力な降圧作用を有する薬剤であることを示している。
ユニシア配合錠(カムシア配合錠)
LDとHDの2規格があり、アムロジピンの量が異なる。カンデサルタン シレキセチルはどちらも8 mg。
- 一般名
- カンデサルタン・アムロジピン2.5 mg配合錠
- カンデサルタン・アムロジピン5 mg配合錠
- 名前の由来
- 1剤(「UNI」)で、高血圧症患者さんにしあわせ(「SIA」WASE)を与えられる降圧剤より「UNISIA」。英名はUni(1剤)SuperIor(優れた)Anti-hypertensive(降圧剤)で「 UNISIA」。
レザルタス配合錠(オルアゼ配合錠)
LDとHDの2規格があり、オルメサルタン メドキソミル、アゼルニジピンともに量が異なる。
- 一般名
- オルメサルタン10 mg・アゼルニジピン8 mg配合錠?(6/1時点で一般名処方マスタに記載なし)
- オルメサルタン20 mg・アゼルニジピン16 mg配合錠?(6/1時点で一般名処方マスタに記載なし)
- 名前の由来
- 24時間さらなる降圧を達成して治療に貢献するという「成果(Results)」を期待し、「REZALTAS」。
ミカムロ配合錠(テラムロ配合錠)
APとBPの2規格があり、テルミサルタンの量が異なる。アムロジピンはどちらも5 mg。Aは4に似ているので、APはミカルディス40 mg、Bは8に似ているので、BPはミカルディス80 mgと覚えるといいかもしれない。
- 一般名
- テルミサルタン40 mg・アムロジピン配合錠?(6/1時点で一般名処方マスタに記載なし)
- テルミサルタン80 mg・アムロジピン配合錠?(6/1時点で一般名処方マスタに記載なし)
- 名前の由来
- Micardisの「Mic」とAmlodipineの「amlo」を取って、「Micamlo(ミカムロ)」。
ザクラス配合錠
LDとHDの2規格があり、アムロジピンの量が異なる。アジルサルタンはどちらも20 mg。
- 一般名
- アジルサルタン・アムロジピン2.5 mg配合錠?(6/1時点で一般名処方マスタに記載なし)
- アジルサルタン・アムロジピン5 mg配合錠?(6/1時点で一般名処方マスタに記載なし)
- 名前の由来
- aZilsartan / Amlodipine Combination is effective for reducing blood pressure and inhibiting Renin-Angiotensin-System(降圧作用とレニン-アンジオテンシン系阻害作用を有するアジルサルタン/アムロジピンの配合剤)より「ZACRAS)」。
アイミクス配合錠(イルアミクス配合錠)
LDとHDの2規格があり、アムロジピンの量が異なる。イルベサルタンはどちらも100 mg。アイミクスのパンフレットにはジャングル大帝のレオが描かれている。これは、HDに配合されている医薬品の成分量が100mgと10mgであることに由来する(百獣の王にかけている)。
- 一般名
- イルベサルタン・アムロジピン5 mg配合錠?(6/1時点で一般名処方マスタに記載なし)
- イルベサルタン・アムロジピン10 mg配合錠配合錠?(6/1時点で一般名処方マスタに記載なし)
- 名前の由来
- ムロジピンの「ア」とイルベサルタンの「イ」と「MIX」より「アイミクス」。
アテディオ配合錠
1規格のみ。バルサルタン80 mgとシルニジピン10 mgの合剤。
- 一般名
- バルサルタン・シルニジピン配合錠?(6/1時点で一般名処方マスタに記載なし)
- 名前の由来
- バルサルタンとアテレック(ATElec、シルニジピンの先発医薬品)による、心臓と腎臓、2つ(Di)の臓器保護(Organ protection)効果を期待して、「ATEDIO」。
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