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2015年2月17日火曜日

利尿薬の雑なまとめ

作用機序

利尿薬の作用機序は(1)尿細管でのNa+再吸収の阻害、(2)糸球体ろ過量の増加、(3)バソプレシンV2受容体拮抗である。

尿細管におけるNa+再吸収を阻害

炭酸脱水酵素阻害薬

近位尿細管炭酸脱水酵素を阻害し、Na+-H+交換系を抑制する。交換系の抑制により、糸球体ろ過由来のHCO3-が処理されないため、尿はアルカリ性になる。

  • アセタゾラミド

ループ系利尿薬

ヘンレ係蹄上行脚Na+-K+-2Cl-共輸送系を抑制する。

  • フロセミド
  • ブタメニド
  • トラセミド(抗アルドステロン作用あり)
  • アゾセミド
  • ビレタニド

チアジド系利尿薬

遠位尿細管前半部のNa+-Cl-共輸送系を抑制する。

  • ヒドロクロロチアジド
  • トリクロルメチアジド

非チアジド系利尿薬

作用機序はチアジド系と同様。

  • メフルシド(ヘンレ係蹄でも再吸収を阻害する)
  • インダパミド(PGI2産生の亢進もする)

カリウム保持性利尿薬

抗アルドステロン薬

遠位尿細管後半部〜集合管アルドステロン受容体を遮断により、Na+-K+交換系が抑制される。

  • スピロノラクトン
  • カンレノ酸カリウム
  • エプレレノン

Na+チャネル遮断薬

  • トリアムテレン

心房性ナトリウム利尿ペプチド

  • カルペリチド

糸球体ろ過量を増加

浸透圧性利尿薬

血液浸透圧の上昇により、糸球体ろ過量を増加させる。また、尿細管の浸透圧が上昇することで水の再吸収が抑制される。

  • D-マンニトール
  • イソソルビド

バソプレシンV2受容体拮抗薬

  • トルバブタン

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