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2015年2月20日金曜日

糖尿病治療薬の雑なまとめ

糖尿病治療薬

糖尿病

  • 1型:絶対的なインスリン欠乏
  • 2型:インスリン抵抗性
  • その他:遺伝子異常、他の疾患に伴う
  • 妊娠糖尿病:妊娠中の耐糖能以上

診断基準は、

  1. 空腹時血糖値:126mg/dL以上
  2. 75gOGTTの2時間後血糖値:200mg/dL以上
  3. 随時血糖値:200mg/dL以上
  4. HbA1c:6.5%以上(NGSP)

1〜3のいずれかと4に該当する場合、糖尿病と診断される。1〜4のいずれかが認められれば糖尿病型と判定する。糖尿病型で口渇や多飲。多尿が認められる場合は糖尿病と診断できる。

糖尿病治療薬

インスリン製剤

インスリン皮下注射である。重症感染症妊婦などではインスリンが適応となる。

経口糖尿病治療薬

スルホニル尿素(SU)薬

膵臓B細胞のSU受容体に結合し、ATP依存性K+チャネルを閉口させ、細胞膜を脱分極させる。脱分極により膜電位依存性Ca2+チャネルが開口し、インスリンが分泌される。

  • 第一世代
    • トルブタミド
    • アセトヘキサミド
    • クロルプロパミド
  • 第二世代
    • グリベンクラミド
    • グリクラシド
  • 第三世代
    • グリメピリド

速攻型インスリン分泌促進薬

SU構造を有さないがSU受容体に結合する。作用発現は速いが、消失も速いため、食後高血糖改善に用いる。

  • ナテグリニド
  • ミチグリニドカルシウム
  • レパグリニド

ビグアナイド系(BG)薬

インスリンの作用を増強する。また、糖新生抑制糖利用促進をすることで血糖値を低下させる。

嫌気的解糖系の亢進により乳酸アシドーシスが生じることがる。

  • メトホルミン
  • ブホルミン

インスリン抵抗性改善薬

ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPARγ)を刺激することで小型脂肪細胞へ分化、大型脂肪細胞のアポトーシスを起こす。

TNF-α産生の抑制アディポネクチン産生の促進によりインスリン抵抗性を改善する。

副作用として心不全浮腫がある。

  • ピオグリタゾン

α-グリコシダーゼ阻害薬(α-GI)

α-ギルコシダーゼの阻害により二糖の分解を抑制し、小腸からの吸収を阻害する。アカルボースはα-アミラーゼも阻害する。

低血糖が起きた場合は、糖の分解が阻害されているため、ブドウ糖を投与する。

  • アカルボース
  • ボグリボース
  • ミグリトール

インクレチン関連薬

ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP-IV)阻害薬グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)作動薬がある。

DPP-IV阻害によってインクレチンの分解が阻害される。インクレチンの濃度上昇により、血糖依存的にインスリンが分泌される。

GLP-1は膵臓B細胞のGLO-1受容体を介して血糖依存的にインスリンを分泌する。

糖尿病性末梢神経障害治療薬

  • エパレルスタット(アルドース還元酵素阻害
  • メキシレチン(知覚神経Na+チャネル遮断

糖尿病性腎症治療薬

  • イミダプリル(ACE阻害
  • ロサルタンカリウム(AT1受容体遮断

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