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2015年2月6日金曜日

気分障害治療薬の雑なまとめ

気分障害治療薬

抗躁薬

炭酸リチウムを用いる。作用機序は不明。ホスファチジルイノシトールPI)代謝回転の抑制が関与していると言われていある。

抗うつ薬

1.三環系抗うつ薬(第一世代)

アミントランスポーターの阻害によりNAdや5-HTの再取り込みを阻害し、脳内のNAdや5-HT濃度を高める。また、抗コリン作用(膀胱括約筋の収縮)によりイミプラミンやクロミプラミンは遺尿症に、アミトリプチンは夜尿症に使用される(低用量)。ヒスタミンH1受容体遮断作用やアドレナリンα1遮断作用は副作用の原因となる。

  • 3級アミン(イミプラミン、クロミプラミン、アミトリプチン)
  • 2級アミン(ノルトリプチリン、デシプラミン)

2.第二世代抗うつ薬

第一世代抗うつ薬よりも抗コリン作用が弱く、作用発現が速い

  • 三環系(アモキサピン)
  • 四環系(マプロチリン、ミアンセリン、セチプチリン)
  • 非三環系(トラゾドン)
アモキサピン

NAd・5-HT再取りも込み阻害。

マプロチリン

NAd再取り込みを選択的に阻害する。

ミアンセリン、セチプチリン

シナプス前膜α2受容体を遮断してNAd有利を促進させる。

トラゾドン

弱い5-HT再取り込み阻害作用。

3.選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)

フルボキサミン、パロキセチン、セルトラリン

4.セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)

ミルナシプラン、デュロキセチン

5.ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)

ミルタザピンはα2受容体を遮断によるNAd遊離促進やセロトニン遊離促進に加え、5-HT2および5-HT3遮断による相対的な5-HT1刺激増強が関与すると考えられている。

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